2010年01月12日

風力発電に“逆風” 買い取り価格減少、周辺の健康被害も(産経新聞)

 クリーンエネルギーの代表格だった風力発電が、新たな逆風にさらされている。昨年11月に太陽光発電の新買い取り制度が始まったのに合わせ、風力発電を併設していると買い取り価格が4分の1に減ることに。「自然を考える人ほど損をする」とユーザーから抗議が相次ぎ、差額を補填(ほてん)する業者も現れた。一方、風力発電所の周辺では頭痛や不眠など体調不良を訴える人が続発。環境省は風車が出す「低周波音」が原因とみて、来年度から調査に乗り出す方針を決めた。

 風力発電をめぐっては、発電量が風向き次第という不安定要素や風車の騒音などの問題が以前から指摘されてきたが、二酸化炭素を出さない自然エネルギーとして注目を集めてきた。全国で稼働する大型の風力発電設備は平成14年度には576基だったが、現在は約1500基に増加した。

 しかし、昨秋から始まった新制度では、太陽光発電だけなら1キロワット時当たり48円で電力会社に余剰電力を買い取ってもらえるのに対し、風力発電を併設していると、太陽光発電以外の電気が配電線に流れないようにする逆流防止装置を設置しなければ12円前後に抑えられることになった。これまでの買い取り価格は太陽光や風力にかかわらず自然エネルギー分は24円だった。

 背景には、太陽光発電事業を世界一にするという国の政策と、余剰電力が多くなりすぎることへの考慮がある。だが、業者によると逆流防止装置は費用が数十万円する上に、小型の風力発電設備に設置するのは技術的に不可能だという。このため、小型設備を併設しているユーザーからは「損をするので撤去したい」という不満が、業者や国に寄せられているという。

 これを受け、小型風力発電設備メーカーの「ゼファー」(東京)は昨年12月、減少分の差額となる1キロワット時当たり36円を補填することを決定。同社ではこれまでに約7千台出荷しており、年間で数百万円の負担になるといい、国に対して「制度を見直すよう働きかけている」と不満をつのらせている。

 一方、風力発電所の周辺では近年、健康被害を訴える人も出てきた。環境省によると、報告は全国にまたがり、特定疾患がないのにめまいや動悸(どうき)、耳鳴りなどに悩まされるという。風車の回転による低周波音と呼ばれる100ヘルツ以下の音波が原因ではないかという指摘があるが、因果関係は現時点で不明だという。

 同省は今後4年間の計画で、研究者に委託して稼働中の全施設を対象に調査する予定。同省大気生活環境室は「実態が分かっていないので、治験を進める中で何らかの基準作りを目指したい」としている。

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小沢氏らの招致要求も=社民の福島党首(時事通信)

 社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)は10日のNHK番組で、自民党が鳩山由紀夫首相の実母や、民主党の小沢一郎幹事長の国会招致を要求していることについて「あらゆる可能性がある。捜査の進行を見守る中で(党としての対応を)考えていく」と述べ、民主党に招致を求めることもあり得るとの考えを示した。
 福島氏は、首相と小沢氏をめぐる政治資金問題に関して「政治とカネの問題は本当に大事だ。このような形で出ていることはとても残念だ」と述べた。 

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「坂の上の雲」執筆、露側の資料少なく苦心 司馬遼太郎の書簡発見(産経新聞)

 作家、司馬遼太郎さんが小説「坂の上の雲」を連載・執筆中の昭和44年当時、資料収集に苦労する胸中を吐露していた手紙が、見つかった。とくにロシア側の資料入手が困難だった様子が読み取れる。

 手紙は44年7月、兵庫県に住むファンの男性から参考図書をもらったことに対する返礼。男性の遺族が保管していた。

 文面は、資料提供に対する感謝の言葉とともに、「ところどころを読みますと、なかなかのものであることが相解りうれしく存じております」と報告。さらに「坂の上の雲のこと」と続け、「明治初年から三十年代というのは、資料が多いようでかんじんなものがすくなく、とくにロシア側のものを入手するのに困難で、まずまず苦心を重ねております」とつづっている。

 司馬さんは執筆に際し、フィクションを極力排除する姿勢を貫いたとされる。小説は後半、日露戦争が舞台となり、この部分に必要なロシア側の資料を必要としていた執筆当時の苦労ぶりが垣間見える。

 「坂の上の雲」は昭和43〜47年、産経新聞夕刊に連載された。

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